元バンドマンならわかる!企業の採用課題と対策をバンドのメンバー募集で例えてみた

採用の悩みは、業種や規模に関係なく多くの企業で起こります。

「応募が来ない、入社しても定着しない、ミスマッチが起きる」

こうした課題は「採用手法」だけの問題に見えますが、実はもっと根っこの部分に原因があることが多いです。

その原因をわかりやすく整理するために、本記事では元バンドマンの代表が「バンド」に例えて採用の課題と対策を解説します。

バンド活動をしていた方なら、きっと腹落ちする場面があるはずです。

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メンバーが定着しない

メンバーが定着しない

採用でよくある悩みのひとつが、入社してもすぐ辞めてしまうことです。

バンドで例えるなら「せっかく加入したのに、すぐ脱退される状態」。

原因は、スキル不足よりも空気や方向性の問題であることが多いです。

バンドの場合、こんな状態だと人は続きません。

  • 何をしたいバンドなのかわからない
  • どこを目指しているのかわからない
  • 練習している曲の方向性が日によって変わる

会社でもまったく同じです。

「この会社って結局何を目指しているのか」「何を大事にしているのか」が見えていないと、働く側は不安になっていきます。

最初は勢いで頑張れます。でも、方向性が見えない状態が続くと、どこかで心が折れます。

理念がないから迷子にさせる

問題の解決策はシンプルです。

バンドで言う「方向性」を決めること。

会社で言う「理念(VMV)」を決めることです。

理念があると、会社の判断がブレにくくなります。

バンドで言えば「この音を鳴らしたい」という芯ができるので、練習もライブも一貫していきます。

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理念を決めたがメンバーが入ってこない

理念を決めたがメンバーが入ってこない

「理念はあるのに応募が来ない」

これをバンドで例えるなら「方向性は決まったのに、メンバー募集に反応がない状態」です。

ここで重要なのは、理念を決めたこと自体よりも、それが外に伝わっているかどうかです。

バンドでも、方向性があるだけでは人は集まりません。

他のバンドを見ていると、なぜかどんどんメンバーが集まるところがあります。

その差は何かというと、発信です。

  • メンバーが小まめにブログを書いている
  • 活動の想いや日常が見える
  • 言葉の空気感が伝わっている

これがあると、興味を持つ人が増えます。

つまり「バンドの中身が見える」状態になっているということ。

会社も同じで、理念があるだけでは届きません。

理念を伝わる形にして出していくことで、応募の入口が開いていきます。

会社で言うなら社員インタビュー記事

会社で例えると、社員インタビュー記事です。

社員インタビューが強い理由は、理念を説明するよりも先に「空気」を伝えられるからです。

  • どんな人が働いているか
  • どんな気持ちで仕事をしているか
  • 入社前と入社後で何が変わったか
  • 仕事のしんどさやリアルな部分

これらが見えると、求職者は安心します。

安心したうえで「ここなら合いそう」と判断できるようになります。

採用は条件勝負にすると、消耗戦になりがちです。

でも、共感や納得で選ばれる状態を作れたら、採用は一気にラクになります。

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メンバーとぶつかる

メンバーとぶつかる

定着しない問題と似ていますが、もう少し具体的に言うと「入ったあとに不満が溜まり、辞めてしまう」ケースです。

バンドで言えば「加入してから、言ってることが違うと感じて辞める状態」です。

バンドでは、よく以下のようなことが起きます。

  • 加入前に聞いていた話と、実際の活動が違う
  • 言ってることがメンバーごとに違う
  • ルールが曖昧で、その場のノリで決まる

会社で起きている退職の多くも、この構造です。

  • 社長はこう言っている
  • 現場はこう言っている
  • 採用担当はこう言っている

このズレがあると、働く側は疲れます。

そして「この会社、何が正解かわからない」と感じて離れていきます。

原因は理念の浸透がされていない

ここで必要なのは、理念を作ることではなく浸透させることです。

浸透とは、覚えさせることではありません。

使える状態にすることです。

  • 意思決定のときに理念を基準にできる
  • 採用の判断に理念が使われている
  • 評価や育成の会話にも理念が出てくる

こうなると、会社の言葉が揃い、メンバーの不安が減ります。

不安が減ると、辞める理由も減っていきます。

理念浸透は「仕組み」ではありますが、同時に「言語化」でもあります。

理念を日常の具体行動に翻訳できる会社ほど、定着は強くなります。

もう募集していないと思われる

地味だけど致命的な問題があります。

それが「募集していないと思われている」状態です。

バンドで言うと、以下の状態。

  • SNSが何ヶ月も更新されていない
  • 公式サイトが古いまま
  • メン募記事が1年前で止まっている

外から見たら、活動していないように見えます。

会社でも同じです。

求人原稿や採用サイトは常に更新

採用原稿や採用ページは、一度作って終わりではありません。

更新されていない求人は、求職者に以下のような不安を与えます。

  • まだ募集してるのかな?
  • 古い求人だからもう募集終わってるのかもしれない

せっかくの採用活動が機会損失になります。

採用は「募集しています」と発信し続けることで初めて成立します。

定期的に更新するだけで、反応は変わります。

そもそもメン募をちゃんと書いてますか?

採用活動について解説してきましたが、最も大事なことは「メン募をちゃんと書いているかどうか」です。

バンドでメンバー募集を出しても、そもそも「見られていない」なんてケースもあります。

これは、以下の可能性が高いです。

  • 内容がよくわからない
  • 長文で見づらい
  • 興味がわかない

会社も同様で、そもそも求人原稿を見てもらえなければ検討の土台にも乗りません。

ですから、まずは求人原稿の見直しから始めてみるのも良いかもしれません。

 

名城 政也/Masaya Nashiro

琴線に触れる株式会社 代表取締役