言語化能力を鍛える方法。簡単なトレーニングで言語化はできるようになる。

言語化能力は、話す力や書く力だけでなく、思考を整理し他者と共有するための基礎的な能力です。
言語化が弱いと、考えが浅く見えたり、誤解を招いたりします。
一方で、言語化能力は才能ではなく、構成要素を理解しトレーニングすれば誰でも伸ばせます。
本記事では、言語化能力の鍛え方、日常で続けられる方法までを紹介します。
自分の言語化能力は高い?低い?言語化能力チェック
言語化能力は感覚的に判断せず、客観的な指標で確認できます。
語彙数や理解度を測るテストを使えば、自分が言葉不足なのか、整理不足なのかが見えてきます。
以下では、無料で使える代表的なチェック方法を紹介します。
令和版語彙数推定テスト
このテストは、選択式の設問から語彙数を推定し、自分の語彙レベルを数値で把握できます。
結果を見れば、抽象語が弱いのか、専門語が不足しているのかが分かります。
ことばの学校|語彙力診断
25の問題で、推定語彙量と目安学年が表示されます。
診断結果を通じて、自分が曖昧に理解している語を把握できるので、言葉の引き出しが少ないと感じている方は試してみてください。
言語化に必要な能力

言語化は単に言葉を並べる作業ではありません。
観察、思考、言葉選び、整理、伝達という複数の能力が連動して初めて成立します。
どれか一つが欠けると、伝わりにくい表現になります。
以下では、言語化を支えるそれぞれの役割を整理します。
観察力
言語化は、何に気づくかで質が決まります。
観察が浅いと、表面的な事実しか言葉にできないためです。
変化、違和感、共通点に気づく力が、思考の材料です。
日常の出来事を流さず「何が起きているか」を意識することで、言語化の材料が増えていきます。
思考力
思考力は、情報を整理し筋道を立てる力です。
頭の中が整理されていなければ、言葉も散らかってしまいます。
因果関係や優先順位を意識して考えることで、相手が理解しやすい構造になります。
言語化が苦手な人ほど、思考整理の段階で止まっていることが多く見られます。
語彙力
語彙力は、考えを正確に表現するための力です。
適切な言葉を知らないと、近い意味の曖昧な表現で代用するしかなくなり、伝わりづらくなります。
読書や異分野の記事に触れることで、語彙の幅は着実に広がります。
要約力
要約力は、情報の重要度を判断する力です。
すべてを伝えようとすると、結論が埋もれてしまうため、相手に伝わりません。
要点を一文でまとめる練習を重ねることで、伝える精度が上がります。
客観的視点
言語化の目的は、相手に伝わることです。
自分にとって重要でも、相手にとって不要な情報は理解を妨げます。
常に「どう受け取られるか」を意識すると、情報の選び方が変わります。
主観に偏らない、客観的な視点で物事を伝えるようにしましょう。
言語化能力を鍛えるステップ

言語化は段階的に鍛えると定着しやすくなります。
いきなり上手く話そうとしても、基礎が整っていないと再現できません。
以下のステップを順に実践することで、言語化の精度と速度が向上します。
自分の言語化の癖を知る
言語化を改善するには、まず自分の癖を把握する必要があります。
癖を自覚しないままでは修正点が見えません。
よくある癖の例をあげると
- 事実だけを並べる
- 思いついた順に話す
- 背景説明が長くなる
などがあります。
30秒程度で状況説明を行い、順序・情報量・目的への適合度を確認すると、自分がどこで崩れているかが明確になります。
伝え方の型を知る
言語化が安定しない原因の多くは、構成が毎回異なる点にあります。
順序が定まらないと、情報の取捨選択ができなくなるためです。
テーマ、全体像、分類した情報、詳細という型を使えば、相手は理解しやすくなります。
型は文章力ではなく判断力を補助する仕組みであり、慣れるほど言語化のスピードも向上します。
情報を紙に書く
頭の中だけで整理しようとすると、情報が混乱しやすいです。
そのため、単語単位で紙に書き出し、並べ替えて、重要度や重複を可視化してみましょう。
不要な情報を削る工程を挟むことで、伝えるべき内容だけが残り、言語化の精度が上がります。
文章にして読んでみる
文章にして音読すると、主語と述語のズレや説明不足が明確になります。
違和感のある箇所を修正する作業を繰り返すことで、思考と表現のズレが減っていきます。
周りの人に見てもらう
言語化の完成度は、自分では判断できません。
書き手と読み手の前提が異なるからです。
第三者に読んでもらい、理解できなかった点や質問された箇所を確認すると、伝わっていない部分が明確になります。
このフィードバックを反映させることで、客観性のある言語化が身につきます。
毎日できる言語化トレーニング
言語化能力は、簡単な方法で身につきます。
言語化は知識ではなくスキルだからです。
短時間でも毎日言葉を扱う習慣を作ることで、思考を言葉へ変換する回路が強化されます。
以下では、継続しやすいトレーニング方法を紹介します。
本・新聞を読む
読書は、言語化のインプットとしておすすめです。
整理された文章構造と語彙に継続的に触れられるためです。
重要なのは量ではなく読み方で、段落ごとに「何を伝えているか」を一文で言い換える意識を持ちます。
内容を要約しながら読むことで、構成把握力と語彙の定着が進みます。
SNSやブログを書いてみる
短文での発信は、要約力と判断力を鍛えます。
文字数制限があることで、不要な情報を削る必要が生じるためです。
出来事や学びを「何が起きたか」「何が重要か」に分けて書くと、言語化の軸が安定します。
完璧さよりも継続を優先しましょう。
自問自答する
問いを立てる習慣は、思考を深めます。
感覚的な意見を理由や根拠に分解できるからです。
「なぜそう思ったのか」「別の見方はないか」と自分に問いかけることで、表現が具体化します。
答えを言葉にする工程そのものが、言語化トレーニングになります。
日記を書く
日記は、思考と感情を整理する訓練になります。
出来事を順序立てて振り返る必要があるためです。
長文を書く必要はなく、「今日起きた事実」と「そこから考えたこと」を分けて記録すると、言語化の精度が上がります。
言語化能力を鍛えるには、インプットもアウトプットも必要
言語化能力を高めるには、インプットとアウトプットの両方を継続する必要があります。
知識や語彙を取り込むだけでは、実際に使える言葉にならないためです。
読書やニュースから表現や構成を学ぶインプットは、言語化の材料を増やします。
一方で、文章を書く、考えを説明するなどのアウトプットを行うことで、情報は整理され、自分の言葉として定着します。
また、どうしてもトレーニングを継続できない場合は、第三者に話をして整理する方法もおすすめです。
たとえば、弊社でおこなっているブログ記事などは、ヒアリングをおこない、その内容をもとにわかりやすい記事を作成します。
これにより、話した側も「自分の話した内容は、こういった要点でまとめられる」と認識できるようになるのです。
ぜひ、言語化が苦手、言葉のアウトプットが苦手という方も、弊社にご相談ください。

名城 政也/Masaya Nashiro
琴線に触れる株式会社 代表取締役

