SNSの文章でブランディングするには?自分らしさを言葉で伝える方法

今のSNS、特にX(旧Twitter)などの発信において、「誰かの真似」や「よくある投稿スタイル」ではブランディングになりません。
- あの人のXを見ると、いつも◯◯について発信してるよね
- あの人って、文章からして優しそう
- なんか投稿見てると、元気もらえる
このように、内容・文体・雰囲気まで含めて“その人らしさ”がにじみ出ているかどうかが、SNSブランディングの要です。
「何を発信するか」より「どんな人に見えるか」が大事
講師系アカウントやビジネス系投稿でよくある「3つのポイント」や「◯◯とは?」といった形式は、かつてはブランディングにもなりました。
しかし今は、誰でも同じように発信している時代。その中で選ばれるには、「その人らしさ」が文面から自然に伝わってくるかが勝負です。
- 丁寧な人
- ざっくばらんな人
- ちょっと毒舌だけど誠実な人
- 冷静で頭の良さがにじみ出てる人
こうした印象が文章を読んだだけで浮かんでくるかが、ブランディング成功の目安です。
文体・語尾・記号──すべてが“その人らしさ”になる
SNSの文章におけるブランディングは、単なる情報発信ではありません。語尾の言い回し、句読点、改行、絵文字や記号の使い方までが、すべてキャラクターを構成します。
たとえば、同じ内容でも……
- 「よければご相談ください。」
- 「気軽に相談してくださいね!」
- 「興味あったらDMで」
これだけで、伝わる印象が全く違います。
誰もが“音声も映像もない状態”で投稿を見ているからこそ、文面そのものが人格になるのです。
「優しさ」「元気さ」も、140字ににじませる
元気いっぱいな営業マンのような印象も、優しいカウンセラーのような印象も、文字だけでつくれます。
それは以下のような要素の積み重ねです。
- 投稿に現れる言葉選び
- 一貫したトーン(テンション、口調)
- ブレない人格が投稿全体ににじむ
1日に複数回投稿しても、そのうちの1~2つが優しい内容でも、それだけでは「優しい人だ」とは思われません。
一貫性のある投稿を365日積み重ねた先に、ようやく「〇〇な人だよね」という印象が定着します。
他人に代行できない。SNSブランディングは「自分で伝える」しかない
最近では「社長のX投稿を代行します」という案件も見かけますが、正直いって人格を伝えるブランディングは他人には難しいです。
SNSブランディングは、
- 自分の言葉で
- 自分のリズムで
- 自分の表現で
発信していくからこそ、あなたというブランドが伝わるのです。
もちろん、コンテンツの整理や構成アドバイスは外部でも可能ですが、キャラクターを作るのは本人しかできません。
まずは「自分の性格」を理解することから
SNSでブランドを築くには、まず自分の性格や強みを言語化することが必要です。
- 自分はどんな印象を持たれているか?
- どの部分が、フォロワーや顧客に「魅力的」と感じられているか?
- 自分はどう見られたいのか?
こうした問いに向き合うことで、SNSで使うべき言葉、トーン、スタイルが見えてきます。
SNSブランディングに必要なのは「自己理解」と「言葉の一貫性」
いまのSNSでブランディングを成功させたいなら、必要なのは以下の3つです:
- あなたの性格が伝わる文章を使うこと
- テンプレや他人の真似ではなく、自分の言葉で発信すること
- この人らしいと思ってもらえる一貫性を積み重ねること
見た目ではなく、言葉の積み重ねが人格となって現れるのがSNSです。
特にXのような短文メディアでは、たった140字で「この人、好きかも」と思わせることが、最大の武器になります。
ぜひ一度、自分の性格・特徴を振り返りながら、自分にしか書けない投稿を目指してみてください。
本記事は、弊社代表の音声配信「stand.fm」を記事化しています。
音声は以下のURLから視聴できますので、ぜひそちらもお聞きください。
https://stand.fm/episodes/680cf4f52943851772be5617

名城 政也/Masaya Nashiro
琴線に触れる株式会社 代表取締役